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沖縄県

年間を通して温暖な気候の沖縄県沖縄本島の玄関口、那覇空港沖縄本島、南西部に位置する。

沖縄県は15世紀、尚氏が統一し、地理的な利点を活かし、国々を結ぶ中継貿易によって栄えた。2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が世界遺産に登録。グスクとは城のことで、首里城跡や今帰仁城跡(なきじんじょうあと)、座喜味城跡(ざきみじょうあと)、勝連城跡(かつれんじょうあと)、中城城跡(なかぐすくじょうあと)などがある。

沖縄本島の最北端にある辺戸岬は隆起サンゴの断崖絶壁からなる岬。天気が良ければ、約28km離れた鹿児島県の与論島も見える。

大石林山(だいせきりんざん)は、琉国時代には五穀豊穣や王家の繁栄を祈願したとされる場所。石灰岩(せっかいがん)が隆起し、長い年月によって侵食された奇岩が独自の風景を作り出した。3回くぐると新しく生まれ変われると伝えられる生まれ変わりの岩や、トレッキングコース、ソテツ群なども見られる。また、本島北部には、この地域のみに生息するヤンバルクイナと呼ばれる飛べない鳥がいる。

北西部の本部町に位置する沖縄美ら海水族館は浅瀬から深海へ徐々に潜っていくように展示され、メインの「黒潮の海」の大水槽には、ジンベエザメ、ブラックマンタ、ナンヨウマンタが一緒に泳ぐ。ジンベエザメとナンヨウマンタの複数飼育は世界初。

屋外には、ウミガメ館やイルカショーも楽しめる。水族館の前は絶景のオーシャンビュー。

万座毛は東シナ海に面した高さ約20mの断崖絶壁は、ゾウの鼻に似た奇岩で知られる景勝地

那覇市にある首里城は長くにわたり栄えた琉球王国の国王の居城。

1945年沖縄戦で全焼したが1992年復元。2000年に世界遺産に登録。

2019年10月、火災により7棟が全焼、9つの施設が焼失。

現在、2026年までに復元に向けて工事が進められ、見せる復興がテーマ。

工事作業が目の前で見られる見学デッキが設けられているほか、火災被害を受けた品々が展示。火災でも倒れなかった一対の大龍中(だいりゅうちゅう)は展示室内に保管されている。

斎場御嶽(せーふぁうたき)は琉球王国最高の聖域。斎場御嶽のシンボル三庫理(さんぐーい)は巨石が重なり合った三角のトンネルが特徴的。

グルメは沖縄そば、ゴーヤチャンプル、アグー豚、お菓子のちんすこうなどがある。

他にも島内には、魔除けの獅子、シーサーが屋根の上などさまざまな場所で見かけ、伝統舞踊や織物の芭蕉布がある。

鹿児島県

九州最南端の鹿児島県の西側は薩摩半島、右側は大隅半島という東西二つの半島からなっている。

両半島に挟まれた錦江湾の北部には桜島が見える。両半島の南には屋久島、東沖合には宇宙センターがあることで知られる種子島、さらに南西に奄美大島、さらに南は徳之島、与論島がある。

鹿児島市には、鹿児島中央駅や鹿児島最大の繁華街、天文館のほか、錦江湾を池、桜島を築山に見立てた庭園、仙巌園(せんがんえん)や世界遺産に登録されている反射炉跡がある。また、桜島には鹿児島タウンからフェリーで移動できる。

屋久島は1993年世界自然遺産に登録。島内には、映画「もののけ姫」のイメージになったと言われる白川雲水峡や、推定樹齢7500年の縄文杉が見られる縄文杉コースのトレッキングが楽しめるほか、キレイな永田いなか浜、大川の滝(おおこのたき)などがある。

薩摩半島、最南端の指宿市(いぶすきし)は、砂のむし風呂で知られる。

グルメでは、さつま揚げ、サツマイモなどがある。

宮崎県

宮崎県は九州の南東部に位置し、北は大分県、西は熊本県、東は太平洋に面している。

県北西部の高千穂に行くには、阿蘇熊本空港が便利。

高千穂は、天孫降臨の神話が伝えられるスピリチュアルな地域。

高千穂峡阿蘇溶岩の侵蝕によってできた渓谷で、17mから流れ落ちる真名井の滝がメインスポット。ボートに乗り間近で見ることもできる。

高千穂神社は古くより由緒ある神社。

天岩戸神社(あまのいわと)神社・天安河原(あまのやすかわら)は古事記にも登場する天岩戸伝説で知られる天照大神が天岩戸に籠もられた洞窟で、八百万(やおよろず)の神々がどのように出ていただくか会議された場所と伝わる。 

県庁所在地の宮崎市や日南市は、亜熱帯性植物や南国ムード漂うエリア。

日南市のサンメッセ日南には、モアイ像が7体あり、それぞれラッキージンクスがあり人気のエリア。

グルメでは、マンゴフルーツ、宮崎地鶏、チキン南蛮がある。

大分県

九州の北東部に位置し、北は福岡県、西は熊本県、南は宮崎県に隣接する大分県は、温泉県とも言われるほど、日本一の湧出量と源泉数を誇り、別府温泉由布院には多くの名湯が点在する。

大分空港からバス(空港から別府まではバスのみ)で約50分、大分駅から電車で約20分、バスで約40分の別府。町のシンボル別府タワーは、高さ90mのタワーで展望台もある。近くには、海岸が広がる。

別府八湯とは、市内8つの代表的温泉地の総称。

駅周囲にはレトロな外観の公衆浴場、竹瓦(たけがわら)温泉や駅前温泉がある。

別府海浜砂場では砂風呂が楽しめる。

また、別府市には観光スポットの地獄めぐりを楽しむ施設があり、7つのブースに分かれている。

鉄輪温泉(かんなわ)は、街全体に湯けむりがたちこめる。

静かでのんびりとした由布市の湯布院温泉は街のシンボルである由布岳を見ながら温泉が楽しめる。

JR由布院駅から徒歩30に、金鱗湖があり、湖に行くまでの湯の坪街道はにはロールケーキなどのグルメやお土産店が約1km続く。

金鱗湖は秋は紅葉の名所で、冬の早朝には霧が立ち上がり幻想的な光景が見られることも。

宇佐市には、全国八幡宮の総本社である宇佐八幡宮がある。

美しい渓谷の耶馬溪(やばけい)は紅葉の名所としても知られる。

グルメでは、とり天や、豊後水道で獲れる新鮮な関アジ、関サバがある。

熊本県

九州のほぼ中央に位置する熊本県。北東部にある阿蘇山は世界最大級のカルデラ

県の西部は海が広がり、北部は海苔の養殖で知られる有明海、南には、昔からキリスト教信者が多く住み、現在も教会が多い天草諸島

熊本県を代表する阿蘇山阿蘇駅、道の駅阿蘇から中岳第一火口までの阿蘇パノラマラインや、やまなみハイウェイは眺めのいいドライブルート。

阿蘇パノラマラインには阿蘇五岳の一つ、烏帽子岳の中腹に草千里ヶ浜がある。

県庁所在地の熊本市には日本三名城の一つ熊本城、天草市には大江教会や崎津教会がある。

熊本県を代表する、黒川温泉は、大分県との県境いにある静かな温泉街。

30件の旅館のうち、26件の宿、施設では3か所の露天風呂が利用できる入湯手形1枚1500円で販売され、湯めぐりが楽しめる。

グルメでは、馬刺し、辛子レンコン、熊本ラーメンがあり、ご当地キャラクターくまモンがいる。

長崎県

九州西部に位置する長崎県は島の数も多く、江戸時代、貿易が行われた平戸、出島や教会、オランダ坂、テーマパークのハウステンボスなど異国文化漂う街並みと歴史が残る街。

県庁所在地の長崎市内には路面電車が走り、平和公園浦上天主堂大浦天主堂グラバー園オランダ坂、出島がある。

長崎駅周辺から離れた場所にある稲佐山は標高333mの夜景スッポット。

山頂には、稲佐山山頂展望台があり、長崎市街が一望できる。

雲仙市にある雲仙地獄は、岩の間から白煙が立ちのぼり、硫黄の匂いが漂う地獄の世界

長崎県北部の佐世保市は米海軍基地や名物、佐世保バーガーで知られ、佐世保駅から電車で約30分の場所には、テーマパーク”ハウステンボス”がある。

県内には、旧グラバー住宅や高島炭鉱端島炭坑軍艦島)など、世界遺産明治日本の産業革命遺産、23構成資産のうち8資産が所在する。

2018年には、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が登録。

グルメでは、卓袱料理やちゃんぽん、カステラがある。

 

佐賀県

佐賀県は九州北西部に位置し、東は福岡県、西は長崎県に接し、北は玄界灘、南は有明海と2つの海に面しているため海の幸が豊富。

玄界灘に面した港町、唐津市呼子イカグルメが楽しめ、イカの活き造りが名物。長い歴史のある「呼子の朝一」も名物。

虹の松原は三保の松原静岡県)、気比の松原福井県)とともに日本3大松原の一つ。七ツ釜(ななつがま)は玄界灘の侵食でできた奇岩景勝地松浦郡玄海町に位置する浜野浦の棚田は小さな入り江に面した棚田で夕陽とのコラボが美しい。

また、佐賀県では、唐津市唐津神社で毎年11月開催される唐津くんちは14台の曳山が笛や太鼓の囃子に合わせて旧城下町を練り歩く祭りで知られる。

伊万里市伊万里焼や有田町の有田焼は日本有数の焼き物の産地。現在も伊万里市や有田町には多くの窯元や史跡がある。

鹿島市祐徳稲荷神社は日本三大稲荷の一つ。

温泉では武雄市、武雄温泉や嬉野市嬉野温泉は日本三大美肌の湯と言われる。

神埼郡吉野ヶ里町吉野ヶ里歴史公園弥生時代の暮らし、建物が復元され、佐賀市にある三重津海軍所跡は世界遺産明治日本の産業革命遺産の一つでもある。